「肩甲骨はがし」という恐怖の健康法を知っていますか?
天使の羽をへし折るように
背後から近付き肩甲骨をはがし去る・・・
そんな邪悪な健康法ではありません(^_^;)
肩甲骨まわりの固まった筋肉をほぐすストレッチのことです。
「筋膜はがし」や「筋膜リリース」とも呼ばれ、
様々なテレビ番組で紹介されて、
話題沸騰中なんですよ!
今日は「肩甲骨はがし」で肩こり解消できる
ストレッチのやり方を紹介しますね。
「肩甲骨はがし」とは?
「肩甲骨はがし」という恐ろしい名前のストレッチですが、
実は恐ろしいほど肩こり解消に効果がある方法なんです。
以前「世界一受けたい授業」でも医師が、
効果的な肩こり改善方法として紹介していました。
整体院でも施術を受けることができますが、
「肩甲骨はがし」の魅力は、
自宅でセルフケアできるという所です。
お金をかけずに自宅で好きな時間に
リラックスしてストレッチでき、
即効性もあるのが人気の秘密。
特別な道具を用意しなくても良いのが
嬉しいですよね。
さらに肩こり解消だけでなく、
様々な体の不調を整えてくれます。
「肩甲骨はがし」の効果
「肩甲骨はがし」には肩こり解消以外にも
たくさんの効果が期待できます。
期待できる効果を紹介していきます。
肩こり解消
肩甲骨まわりの筋肉を柔らかくほぐすことで、
血流が改善し肩こり解消できます。
猫背解消(姿勢矯正)&腰痛改善
肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことで、
丸まった背中が自然に伸び、
正しい姿勢に矯正されます。
姿勢が悪いことが原因で起こる腰痛も
同時に改善することができます。
体のラインを美しくする効果
肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことで
正しい姿勢になります。
姿勢を正すことで背中がスッキリし、
体のラインが美しくなる効果があります。
ダイエット効果は?
肩甲骨はがしにはダイエット効果があると
以前ネットでも話題になっていたのですが、
直接的な効果は残念ながら無いようです。
体のラインはキレイになりますが、
脂肪燃焼効果はないため、
体重減少には繋がらないみたいですよ。
参考記事がありましたので、
興味のある方は見てみて下さい。
自宅でできる「肩甲骨はがし」のやり方
自宅で簡単にできる「肩甲骨はがし」ストレッチの
やり方を紹介します。
YouTubeに解説動画がありましたので、
見ていきましょう。
座ってできるストレッチなので、
仕事中や勉強中にも簡単にできますよ(^O^)
ストレッチで肩甲骨が正常に動く状態にし、
肩こりを解消させていきましょう。
肩甲骨まわりの筋肉の状態をチェック
両腕を背中に回して(片方は上から、もう片方は下から)、
両手をつなぎます。
指先がどのくらいの所まで組めるかを
チェックしておきます。
準備運動
両肘を曲げて肩に指先を乗せた状態で、
肩を外側に5回、内側に5回まわします。
肩甲骨はがしストレッチのやり方 その1
両肘を曲げた状態で横に開きます。
横に開いた状態から、腕を真上に伸ばします。
腕を下ろして、胸を張ります。
背中が丸くなったり、前かがみにならず、
背筋が伸びた状態にします。
胸を張って背筋が伸びた状態のまま、
左右に上体をひねります。
これを3セット~5セット行います。
かなり気持ち良いです(*^-^*)
肩甲骨はがしストレッチのやり方 その2
両手を後ろでしっかりと組んで、
できるだけ上に上げていきます。
上体が前に倒れてしまったり、
背中が丸くならないように、
胸を張って背中を伸ばすようにしましょう。
腕が持ち上がるギリギリの所まで
手を上げたら、
左右に上体をひねります。
3セット~5セット行います。
ちょっと痛いかも(>_<)
でも終わるとスッキリ!体が楽です。
ストレッチが終わったら・・・
準備運動と同様に、
両肘を曲げて肩に指先を乗せ、
肩を外側に5回、内側に5回まわします。
そして最初にやった肩甲骨まわりの
筋肉の状態チェックをします。
最初よりも指先が組めるように
なっているはずです。
私も少し指先が組めるようになった
感じがします。
毎日続けるとかなり効果がありそうです!
「肩甲骨はがし」で実感できたこと
「肩甲骨はがし」ストレッチを始めてから、
今日で3日目になりますが、
体全体が軽くなった実感があります。
今まではPCに向かっていると
背中が丸くなりがちで、
肩や腰に負担を感じていました。
ストレッチを始めてからは、
特に意識しなくても背筋が自然に伸び、
正しい姿勢を保ったまま
PCで作業できるようになりました。
姿勢が正しくなると、
目とPC画面との距離も遠くなったので、
目も疲れにくくなった感じがします。
仕事中、気軽にできるストレッチなので、
気分転換になって良いですね。
そうそう!そういえば私、
最初に大きな失敗をしてしまいました。
キャスター付きの椅子を使っているのですが・・・
ストレッチその2で後ろに手を回す時に、
背もたれに思いきり手をぶつけてしまって、
椅子ごと後ろに下がっちゃいました(;^_^A
危ないのでキャスター付きの椅子で
ストレッチするときには注意して下さいね。
肩甲骨はがしは危険なの?(追記:2017年1月24日)
「肩甲骨はがし」がブームになり、
2年以上経ちましたが、
今でも「筋膜はがし」「筋膜リリース」と、
テレビで紹介されることが多いですよね。
注目されたことで出てきた噂が、
「肩甲骨はがしは危険!?」というもの。
ネットにも危険だという情報を、
よく見かけるようになってきたので、
じっくり読んでみたところ、
一つの事実に行き当たりました。
それは、「肩甲骨はがし」に関する、
認識の違いがあるということ。
危険だと断言している発信元は、
ほとんどがプロの整体師さんによる、
情報なのですが・・・
2通りの情報があることに、
気付いてしまったんです。
肩甲骨はがしに関する認識の相違点
私達がテレビや本で見かける、
筋膜リリース(筋膜はがし・肩甲骨はがし)は、
肩こり解消用のストレッチですよね。
でも、ネットに転がっている、
肩甲骨はがしは危険という情報には、
私達が一般的に認識しているものとは、
性質の全く異なるものがありました。
危険な肩甲骨はがしは全くの別物!
それは、水泳を上達させるための、
肩甲骨はがしというもの。
昔、子供が上手く泳げないのは、
肩甲骨がくっつきすぎているからという、
独自の見解を持っている、
スポーツクラブの指導員がいたのだそう。
そこで肩甲骨を無理矢理はがすため、
子供達同士で下敷きやしゃもじを使い、
お互いの肩甲骨の間を、
擦ったり叩いたりさせたんだとか。
想像しただけで恐ろしいですよね。
この危険な剥がし方が、
広まりつつあったため、
プロの整体師さん達が、
「肩甲骨はがしは危険」と注意を促した、
ということなんです。
つまり、今注目を浴びている、
肩甲骨はがし(筋膜はがし、筋膜リリース)とは、
性質が全く違うものなんですね。
もう1つ、危険だと言われている、
理由があります。
痛みがあるのに肩甲骨はがしをやるのは危険
肩甲骨はがしストレッチをする時に、
注意事項として必ず挙げられるのは、
痛みがある場合や、
ストレッチ中に痛みが出た場合には、
すぐに中止するということ。
肩甲骨はがしストレッチが危険だと、
注意を促しているプロの整体師さんが、
口を揃えて言っているのが、
痛みがあるのにやるのは危険、
ということなんです。
痛みが出ているのにも関わらず、
ストレッチを続けることで、
痛みが悪化してしまいます。
整体院での施術では、
患者さんの様子を察知して、
すぐに施術を止めることは可能ですが、
セルフだと自己判断になりますよね。
注意事項を守れば問題ありませんが、
守らずに痛みがあるのに続けると、
危険だと注意を促してくれているわけ。
肩甲骨はがしストレッチ自体が、
危険なものというわけではない、
ということがわかりましたね。
肩甲骨はがしが肩こり解消に効果的な理由
2017年1月20日にTBSで放送された、
「金スマ」に筋膜研究の第一人者、
理学療法士で医学博士、
首都大学東京の教授、竹井仁先生が、
出演されていました。
肩甲骨はがし(筋膜はがし、筋膜リリース)が、
なぜ肩こり解消に効果的なのか、
丁寧に解説してくれましたよ。
筋膜は全身を覆うボディスーツのようなもの
まず筋膜はがしの筋膜とは、
どんなものなのかと言うと・・・
筋膜とは筋肉を包む、
伸縮性のある膜のことを指します。
繊維の束である筋肉を、
正しい位置や形に留める、
重要な役割があるんですね。
筋肉を包むと言っても、
筋肉だけを覆っているわけでなく、
筋肉の中にまで入り込んで、
全身を包み込んでいるんだとか。
体全体に繋がっている膜なので、
「第2の骨格」とも言われています。
つまり、人間の体は、
筋膜というボディスーツに包まれ、
体の状態を保っているんですね。
筋膜と肩こりの関係性はどうなのか?
では、この全身を包む筋膜と肩こりに、
どんな関係性があるのでしょうか?
竹井先生によれば、
肩こりの真の根源は筋膜にあるとのこと。
従来の肩こり解消法と言えば・・・
整体、ストレッチ、マッサージ等ですよね。
これらの従来の肩こり解消法は、
筋肉の硬さを一時的に柔らかくする、
という点では効果はありますが、
根本的な解消には繋がらないんだとか。
筋膜の歪みを正すことで、
根本的な肩こり解消になるそうです。
筋膜の歪みとは一体何なのか?
では、筋膜の歪みとは、
一体何なのでしょうか?
肩の内部を超音波で見てみると、
「僧帽筋」と「肩甲挙筋」の、
2層に分かれていますが、
間に挟まれているのが「筋膜」。
筋膜が歪んでいると、
筋膜がぎゅっと寄り集まって、
厚くなってしまうんだとか。
これが肩こりの元凶となる部分。
歪んでいなければ、
筋膜が寄り集まらずに済み、
真っ直ぐ滑らかになりますが、
歪んだ筋膜の周辺の筋肉は、
硬くなってしまうそう。
これは、筋膜の歪みが、
血流を圧迫しているからなんです。
筋肉が硬くなり肩こりになるのは、
この筋膜の歪みにより、
血液の流れが悪くなるからなんですね。
筋膜が歪んでしまう原因
筋膜が歪む原因は次の通りです。
・悪い姿勢。猫背。
・横向きになって寝る時に、
下になる方の肩甲骨が前になってしまって、
巻き込み肩になり筋膜がねじれる。
・長時間の同じ姿勢。
・疲労。
つまり、慢性的な肩こりを解消するには、
筋膜の歪みの解消が重要なんですね。
ということで、
肩こりの根本的な解消には、
筋膜の歪みが解消できる、
肩甲骨はがしが効果的なんです。
でも、慢性的な肩こりの原因は、
肩の筋膜の歪みだけではありません。
肩こりの原因は肩の筋膜の歪みだけではない
肩こりというくらいですから、
肩の筋膜の歪みだけが、
原因のような気もしますが、
実は肩だけが原因ではないそう。
筋膜は全身で繋がっているので、
肩こりの原因は、
肩の筋膜の歪みだけに限らないのだとか。
例えば、手首が疲れていたとしましょう。
手首が疲れると筋膜が収縮し、
引っ張られて歪んできます。
すると、筋膜を引っ張られまいとして、
肩が余分な力を入れて、
筋膜を戻そうとするんですね。
そのため、肩が張り肩こりになる、
ということなのです。
肩の筋肉だけをほぐしたところで、
肩こりが治らない理由は、
そこにありました。
よって肩の筋膜の歪みだけでなく、
歪んだ全身の筋膜を正しく戻さないと、
肩こりの根源を排除できない、
ということなんですね。
歪んだ全身の筋膜を正しく戻し、
肩こりの根源を取り除くのに、
効果的なのが、
肩甲骨はがしストレッチなわけです。
肩甲骨はがしにおすすめの本を紹介
肩甲骨はがしストレッチ用の、
おすすめの本があるので紹介しますね。
それは筋膜研究の第一人者である、
金スマにも出演された、
竹井仁先生の著書です。
とにかく写真が多いので、
筋膜の説明やストレッチのやり方が、
かなりわかりやすいですね。
自己流でストレッチをやらずに、
竹井先生が考案された、
筋膜リリース(肩甲骨はがし、筋膜はがし)の、
ストレッチ方法を参考にしながら、
続けてみるのが大事なのではないでしょうか。